北九州e-PORT構想

第1章 北九州e-PORT構想
2002年7月策定

北九州e-PORT構想の背景

 北九州市は、情報通信技術の急速な進展に対応するため平成12年9月に「北九州市地域情報化計画」を打ち出し、この取組みの具体的な内容とスケジュールを明らかにした「北九州市IT推進アクションプラン」を策定し、この施策を推進させた。
 このアクションプランでは、三つの目標の柱の一つとして「情報関連企業の集積促進」を掲げ、具体的に「IX(インターネットエクスチェンジ)関連企業の進出を図り、情報関連企業の集積しやすい環境を作り出すとともに、データセンター等新サービス事業者などの誘致を積極的に行うなど、情報のハブポート都市としての機能整備を推進する」、「(一般の)情報関連企業については初年度から誘致活動を行い、IX関連企業については平成13年度情報収集、平成14年度からは北九州の設置に向け誘致活動・実証実験を行う」
とした。

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北九州e-PORT構想の使命

 「IT」と「物流」の国際拠点都市を目指す北九州市において、本市のネットワーク集積や立地面などの優位性を最大限に活かし、「響灘ハブポート」(sea-PORT)「新北九州空港」(air-PORT)という海・空の物流に関する国際ハブポートの整備に加え、第3の国際ハブを「情報の港」(e-PORT)として整備し、ICTサービスを電気や水道のように、いつでも簡単・便利に使える社会づくりを目指す。

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北九州e-PORT構想の目的

■既存社会の次世代変革支援
 北九州地域の民間企業・自治体・学術研究機関(産・学・官)のIT社会への適応を支援する。

■新産業の創出育成
 地域のIT需要をe-PORT上に結集し、市場として顕在化させることで、利用者本位の次世代IT関連産業を創出・育成する。

■市民の情報消費社会への転換支援
 e-PORT上にITサービスを集積させ、市民にとって簡単・便利に利用できるサービスが生まれることにより、市民生活のIT社会への適応を支援する。

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北九州e-PORTフェーズⅠプラン(2002年7月~2007年3月)

北九州e-PORTへ集積する5つの機能の整備

①インターネットデータセンター(i DC)
 堅牢な設備、厳格なセキュリティ管理やシステムの24時間365日の管理が行われ、高速なネットワークで接続されたコンピュータを集積させるセンター
※中心となるe-PORTセンターとそれと高速に接続されるi DC群で構成

②ストレージマネジメントセンター(情報倉庫)
 紙やフィルム等のアナログ媒体を預かり、顧客の要求に応じて迅速に配送したり、ネットワークを介してインターネットやFAXで配信するサービス

③コンタクトセンター(コールセンター)
 パソコン、電話、FAX、携帯電話等様々な媒体を利用して、あらゆるITレベルにある利用者に対し、i DC、情報倉庫を含むインターネット上にあるあらゆる情報をナビゲーションする地域の総合窓口的サービス

④アジアブロードバンドエクスチェンジ(ABX:次世代 IX)
 iDC、情報倉庫、コンタクトセンターの情報を効率的に交換する事が可能となる、次世代ブロードバンド対応型情報交換拠点

⑤ITラーニングセンター(人材育成機関)
 高度ITサービスに対応出来る人材を育成する機関

図解

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北九州e-PORTフェーズⅡプラン(2007年4月~2011年3月)

 フェーズⅡプランでは、フェーズⅠにおいて集積した各機能をベースに、官民の連携により、先駆的なITサービスの展開や本格的ユビキタスネット社会の実現にむけた具体的取り組みを、次の4つの施策の方向性のもとに展開。

①フェーズⅡ推進のための体制の強化
e-PORTのプレイヤー、プラットフォーム、ユーザーが三位一体となった推進体制

②e-PORT発!時代を先取りした新しいITサービスの創出
■事業継続を支援するディザスター・リカバリー・サービス
  • DRセミナーの企画と各地域での開催
  • 業種別ガイドライン等の把握によるニーズ調査
  • 他都市と北九州市を比較したセールスポイントの明確化と、北九州e-PORTでの受入体制の確立、各種インセンティブの創出
  • 事業継続計画(BCP)やDRをコンサルできる人材の育成・起用
  • プロモーション活動の展開
■ユビキタスネットワーク社会を支援するサービス
  • 九州全体をにらんだ広域的な研究推進組織の発足
  • 実証実験プラットフォームとしてのデータセンターの開放
■集積が進む自動車産業などを支援するITサービス
  • 本市及び周辺に立地する企業ユーザー(自動車産業等)の業態ならびに将来の方向性の分析
  • 他都市と北九州市を比較したセールスポイントの明確化と、北九州e-PORTでの受入体制の確立、各種インセンティブの創出
  • 組込みソフトウエア市場参入のためのスキルアップ・人材育成
  • 地元企業のカー・エレクトロニクス分野などへの、新たな事業展開に関する技術の支援
■地域ポータルサービス
  • 簡易版のモデル構築と検証
  • モデルのデモ等を通じたサービス提供者や子育て支援団体などへの参加の要請
  • 行政・民間を含めた協力体制の構築と継続可能な事業主体の決定
③北九州のIT基盤のさらなる充実と有効活用
■北九州iDCクラスターの形成
  • 顧客やデータセンター市場調査結果からのニーズ整理
  • データセンター事業コンサルなどからの設備技術動向ヒアリング
  • 他都市と北九州市を比較したセールスポイントの明確化と、顧客ニーズの高いサービスに関する検討
  • 通信事業者、SI事業者や既に中央で立地済みデータセンター事業者等への誘致活動
  • PR用ツールの作成・配布やセミナーの開催などのプロモーション活動の展開
④e-PORTを支える高度IT人材育成の強化
  • IT大学校における企業ニーズに応じた様々なスキルアップ研修の拡大実施
  • 他の人材養成機関との連携強化による人材育成プログラムの充実

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北九州e-PORTフェーズⅢプラン(2011年4月~2014年3月)

 フェーズⅢプランでは、フェーズⅡと同様に、「ICT基盤の充実」「新しいICTサービスの創出」「ICTに係る人材育成」の3つの柱を推進すると共に、「プロモーション活動の強化と推進体制の充実」を加えた4点を取組み方針とし、次の4つの施策の方向性のもとに展開。

①ICT基盤の充実
■クラウド・データセンター拠点化等に向けたさらなる投資促進
  • データセンター(iDC事業者)、情報倉庫、コールセンターなどの誘致
  • その他、市民や企業にとって利便性の高いICTサービスの提供事業者などの誘致
  • 時流に合わせたICT関連企業の基盤充実
  • ICT関連企業の基盤充実への支援
■価格競争力のある仕組みづくり
  • 低コストデータセンターサービスの提供
  • データセンターのサービスを低コストで提供するための支援
②e-PORT発の新サービスの創出
■最新の技術や基盤を活用した新サービスの創出
  • スマートフォンや電子書籍端末などの新しい機器向けのサービスやアプリケーションの創出・開発
  • スマートコミュニティ構想に係るサービスやアプリケーションの創出・開発
  • e-PORTコミュニティの連携メリットを生かした新サービスの創出・開発
■ICTを駆使した行政向けサービスの創出
  • 行政コスト削減と市民生活の向上に貢献できるICTサービスの提案・検討
■従来的な業界や中小企業の活性化に貢献できる新サービスの創出
  • 医療・福祉、流通、観光、農業、教育分野に対する効率的かつ効果的なICTサービスや仕組みの
    創出・開発
■新サービス等の創出支援
  • 新しいサービスや新しい仕組み、アプリケーションに開発に対する支援
③ICT活用のための人材育成と啓発活動
■ICTを活用できるユーザー育成
  • ICTを活用できる地元経営者の育成(セミナー等の開催)
  • ICT利活用による企業及び業界の活性化事例の紹介
  • e-コマースなどICTを活用した販路拡大・マーケティングの支援
■高度ICT人材の育成
  • 新サービス創出のための事業プランナーの育成支援(研修等の実施)
  • 先進的なICTサービスを実現できる技術者・開発者の育成支援(技術セミナー等の実施)
④プロモーション活動の強化と推進体制の充実
■e-PORTに係る情報発信の強化
  • ホームページの充実、PR用ツールの作成
■北九州e-PORT推進協議会の会員企業の売上増に向けた活動の促進
  • 大手ユーザーをターゲットとした東京地区のプロモーションの実施
  • 北九州市内の業界団体や企業に対するICTを活用したサービスの紹介
■北九州e-PORT推進協議会の会員拡大
  • 北九州e-PORTの係わる新たなプレイヤーおよびユーザーに対する北九州e-PORT推進協議会会員への勧誘活動の実施

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北九州e-PORT構想の成果

 データセンター等の誘致、IT基盤やアプリケーションサービスについて、北九州市、(公財)九州ヒューマンメディア創造センター、北九州商工会議所、地場企業を中心に、大手メーカー、ネットワークキャリア等の参加を得て、産学官からなる「北九州e-PORT推進協議会」を組織し、サービスモデルの検討、地域内外における利用促進、高度サービスに対応できる企業・人材の育成など、2002年から12年間の取組みの結果、八幡東区東田地区は全国でも有数のデータセンターの集約を実現し、コールセンターや情報倉庫など、ICTサービス基盤の形成を実現しました。

北九州e-PORTのデータセンター

北九州e-PORTのデータセンター図解

アジアン・フロンティア
アジアン・フロンティア

e-PORTセンター
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プロモーション活動

展示会出展(東京)
展示会出展(東京)

展示会出展(大阪)
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e-PORT BCPセミナー
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